消費者金融3社、過払い返還金最高ペース
アコム、プロミス、アイフルの消費者金融大手3社が過去に取りすぎた金利分を顧客に返す「過払い返還金」が、2012年3月期も前期に続き過去最高を更新する見通しだ。11年4~12月期の3社合計の返還金は前年同期比14%増の2242億円だった。10年秋の武富士の破綻を機に増えた返還金が高止まりしている。返還に備えた引当金の積み増しを迫られる可能性もある。(2012/2/22 日本経済新聞ウェブサイト )

今期の3社合計の返還金額は3000億円近くに達すると見られ、前期(2634億円)を上回るのはほぼ確実だとのことです。

知らぬ間に「過払い金」が消滅しているかも知れません

貸金業法が完全施行された平成22年6月18日以前に、消費者金融から借り入れをしていた場合、過払い金が生じている可能性があります。

しかし、過払い金が存在しているとしても、通常はそれを消費者金融の側から知らせてくれることはありません。借り主(過払い金債権者)の側から取引履歴の開示請求をし、利息の再計算(引き直し計算)をして、はじめて過払い金の存在が明らかになるのです。

この例外は、消費者金融が破綻し、裁判所の主導により倒産手続(破産、会社更生、民事再生)が行われる場合に限られます。

倒産手続が行われる際には、その会社が抱えている債務の額を確定させる必要がありますから、過払い金債務についても調査が行われます。そこで、引き直し計算をした結果、過払い金が生じている顧客に対して、過払い金の届け出をするよう通知がなされます。

武富士が破綻した際には、このような経緯により過払い金が生じていることに気付いた方が大勢いたわけです。

上記のような倒産手続が行われる場合を除いては、自ら行動しない限り、過払い金の存在は明らかになりません。そして、時が経てば、知らぬ間に「過払い金返還請求権」が時効消滅してしまうのです。

消費者金融としては、自主的に過払い金を返還するつもりは毛頭ありませんから、そうして過払い金がひっそりと消えていくのを狙っているわけです。

過払い金の返還を請求することができるのは、取引終了から10年間です。したがって、少なくとも完済してから10年以内であれば過払い金の返還を求めることができるわけです。

もしかして、自分にも過払い金があると思われる方は、ぜひお問い合わせください。相談は無料ですし、相談だけで手続きをしなくとも何ら問題ありませんのでご安心ください。

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過払い金返還請求(千葉県松戸市の高島司法書士事務所「債務整理・過払い金請求」ホームページ)
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