先日、消費者金融のSFコーポレーションが破産申立をしました。負債総額1897億円だそうです。

破産手続開始決定のお知らせ(SFコーポレーション)

この会社、以前は「三和ファイナンス」という商号で消費者金融業をしており、テレビCMなどで目にする機会も多かったと思います。

2007年からは新規貸付を停止し、2008年10月には三和ファイナンスから、SFコーポレーションへ商号変更していました。そして、新規貸付を停止して以降は過払い金返還請求にもまともに応じなくなっていました。

その後は、過払金返還請求権を有する債権者から破産申立をされたこともありました。それでも、破産手続の受け入れを拒否し、今まで会社を存続させてきたのが、今になって自ら破産申立をしたわけです。

そこにどういう意図があるのかはまだ不明ですが、現時点では、破産管財人による調査結果を見守っていくしかないところです。

ところで、平成22年10月に倒産(会社更正手続)した武富士の場合、過払い金の弁済率は3.3%となる予定です(更生計画の認可決定が出た場合)。SFコーポレーションの場合は、破産手続だということもありますし、更に厳しい条件となることが予想されます。

経営が悪化している消費者金融への過払い金返還請求は困難な場合もあります。それでも、少しでも早いに越したことはありません。