9月29日付け日本経済新聞朝刊の記事です。
消費者金融、過払い金返還重く 大手3社2800億円 (日経新聞ホームページ)

顧客が過去に払いすぎた利息(過払い金)の返還負担に耐えられず武富士が経営破綻して28日で1年。消費者金融の同業各社にも返還請求が今なお続いており、アコム、プロミス、アイフル大手3社の利息返還金は1年で合計約2800億円となった。(引用ここまで)

武富士が会社更生法の適用を申請した2010年9月から今年(2011)8月まで、アコムが1,057億円、プロミスが1,100億円、アイフルが632億円の過払い金を返還したとのことです。

また、会社更生手続に際して、武富士へ過払い金の債権届をした人は91万人、金額では1兆3,800億円です(なお、武富士の更生計画によれば第1回弁済で支払われるのは債権届をした過払い金元本の3.3%です)。

アコム、プロミス、アイフルが1年間で返還した過払い金の額と、武富士に対する過払い金債権の額を比較するのは難しいですが、前記の大手三社に対する潜在的な過払い金はまだ相当な金額が残っているのだと思われます。

過払い金の返還請求権は、取引終了(完済時)から10年で時効消滅します。そうでなくても、相手方が倒産してしまえば過払い金の返還を受けることは困難になります。

現在、消費者金融やクレジットカードのキャッシングを利用されている方だけでなく、かつて借りていたことがある方も、過払い金の返還請求を考えるならば早めの行動が必要です。

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